よくあるのが、
・私は女性だから「女性のカウンセラーが良い」
・自分は男だから「男性のカウンセラーが良い」
というように、性別で「男と女」どちらかのカウンセラーを選ぶというものがあります。
結論からお伝えすると、
・「男性・女性」という性別で、カウンセラーを選ぶ必要はありません。
・男性のカウンセラーであっても、女性のカウンセラーであっても、
話を聞くのがうまい人は上手ですし、
男性でも女性でも、話を聞くのが下手な方は、性別は関係なく、うまくないのです。
たとえば、
女性の出産に関する話をしたとしましょう。
「出産に関わる話だから、出産のことが分かるカウンセラーのひとがいい!」
と思った、だから女性のカウンセラーを探して話をしてみたら、
最初はなんとなく「おなじ女性だから」話を聞いてもらえると思ったけど、
話を進めていくうちに、なんだかちがう方向に話が進んでいくような気がする、、、、
そうかと思っているうちに、だんだんその女性カウンセラーの「自分の出産に関する体験談」などが出てきて、「自分の話ではなく」「女性カウンセラーの出産話」を聞くハメに、、、
このエピソードの教訓は、
「おなじ体験」をしているので、
「話を聞ける」
というのは、実は間違いなのです。
「おなじ体験」をしていると、
「相手はそれほど、もう重要だと思っていないのに、必要以上に相手に共感して話が長引いてしまったり」
「自分の体験談を話してしまうという、もはやカウンセリングではなくなってしまう」
(これを転移といいいます。)
こういう状態になってしまうことがあります。
「おなじ体験をしているから、話を上手に聞いてもらえる」
というのは、実はまちがいで、
「おなじ体験をしていても、おなじ体験をしていなくても、話を聞くのがうまいひとは、
体験をしていても、体験していなくても、話を聞くのがうまい」
ということなのです。
ですから、
「カウンセラーの腕」(カウンセリングがうまいか、へたなのか)
は、性別は関係ない、ということなのです。
逆に言うと、カウンセラー選びをするときには、性別だけで選んでいると、
あなたにあうカウンセラー選びを間違えることがあるので、注意するようにしてください。
カウンセラーの性別は、カウンセリングの良し悪しに関係ない、ということです。